やっぱり人工環境のなかで行列作ってずっと待った末、不自然な加速度を加えられたりして喜ぶ時代は過ぎ去ったのですなあ。
同じ時間とお金を使っていくなら、温泉ですよ、温泉。
山の中がいい。
川が流れているところがいい。
いいお湯が溢れているところがいい。
タテモノはおんぼろでもいい。
風呂はでかいほうがいいな。
そうなると、オレの場合、行くのは塩原温泉郷。
泊まるなら和泉屋旅館になる。
この和泉屋旅館、はっきりいってぼろい。
風情ある木造の建物と古い鉄筋コンクリートの建物が道路を挟んで向かい合い、この宿を構成している。ふたつの建物は、道路の下のトンネルでつながっている。
コンクリート棟で宿泊する客は、スリッパをパタパタさせながら、道路下の通路を通って、川沿いにたつ古い建物にある風呂に向かう。
この宿の大風呂は一度は入る価値がある。
施設は草臥れているが巨大な浴槽である。
そこになみなみと湯が満たされている。
風呂の外には川が流れている。
圧倒的な量の温泉水につかっていると幽体離脱しそうになる。
写真はコンクリート棟。
施設はぼろくても、ホンモノの温泉に浸かりたい方にはオススメ。
ホンモノの温泉旅館です。
家族風呂もあります。